2006年03月03日

短編集C

タイトル『明日は雨・・・』

俺があいつと始めて会ったのはちょうど一年前。
長かったか、短かったかは、俺にはわからない。

久しぶりにかかってきたあいつからの留守電が、俺の足をこの公園に運ばせる。

風は思った以上に冷たい。
しばらく誰も座っていないだろうベンチは冷えきったまま。
それでも、いいのさ・・・今の俺にお似合いのベンチだ。

あいつが何を言うため、ここに呼んだのかはわかってる。
風が全部教えてくれたから・・・

ベンチに座った俺には、黄色い夕日に照らされながら、自分勝手に舞う落ち葉を眺める力しか残らない。

そんな俺でも空を見て笑顔を作ることはできる。
明日、雨だって知っているのに・・・


−完−
posted by 竹村文彦 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 短編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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